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水銀の排泄について
栄養医学研究所平成16年3月15日
はじめに
体内の水銀蓄積濃度が高い自閉症小児を持つご両親の多くは、1日でも早く子どもの体から水銀を排泄させたいと思う気持ちをお持ちであることは言うまでもありません。

先日、3月7日にTBSテレビ報道特集で紹介された米国の自閉症児の水銀キレーションの内容については、欧米の水銀蓄積による自閉症児の症状改善治療方法として行われているものですが、番組の内容を見る限り少なくとも2つの盲点があると言えます。

紹介されたキレーション方法としては間違いはありませんが、残念ながらDMSAやDMPSなどを用いて正しくキレーションを行える医療施設が日本には無いに等しいということ。またもう1つは、水銀をキレーションして排泄すれば自閉症の症状が全て改善されるわけではないということです。

あの番組を見た自閉症児を持つ親、家族、親戚のかたの中にはTBSに電話をいれ、日本で水銀キレーションを実施している医療施設を確認したかたは少なくないと思います。また、インターネットで検索し、情報を収集しようとされたかたも少なくないはずです。実際に栄養医学研究所にも翌日8日からひっきりなしに電話や電子メールでの問合せが殺到しています。

最近、日本でも、インターネットの掲示板などでもDMSA(ジメチルカプトル琥珀酸)を用いた水銀キレーションの情報が出されるようになりました。確かに、DMSA(その他DMPS.BATなど)は、水銀、鉛、カドミウムなどの重金属をキレート(捕捉)する能力が高い物質で、1991年2月に米国FDA(食品医薬品局)が自閉症児の水銀キレート剤として副作用もなく唯一認可したものですが、細胞組織、特に腎臓の働きが発達途上にあるお子さんが受ける負担がないわけではありません。

DMSA、DMPSの最大の効果は、脳神経細胞に強固に蓄積した水銀などを捕捉する能力が高いことにあります。また、ALA(α−リポ酸)との併用によって水銀のキレートが促進することもありますが、ALA自体は水銀を直接キレートするものではありません。ALAの働きは細胞に固着した水銀を剥離しやすくする作用とキレートされた後の細胞がフリーラジカルによる酸化を防ぐ強い抗酸化作用であって水銀をキレートする物質ではありません。

しかし、DMSAおよびDMPSなどのキレート剤が全く副作用を持たないということではなく、最近の米国における研究(Maxma Laboratories.,California)では、以下のような副作用を伴うことが少なくないと報告しています。またキレート後の水銀排泄効果も個人差があります。

腹痛、食欲不振、拒食、不整脈、運動失調、稀に中枢神経障害、排尿量の低下、下痢、稀に腎臓機能障害、吐き気、顔面紅潮、てんかん、亜鉛吸収障害、睡眠障害、自傷行為、多動

当研究所に連日寄せられる問合せの多くが開口一番「水銀を排泄したい」というものですが、自閉症の症状改善には水銀を排泄すればそれで完了というものではありません。多くの自閉症児を持つご両親、ご家族にとって水銀と自閉症との関係は降って湧いたような内容であったと思います。未だ自閉症の病因が解明されていない中で、水銀説を裏付ける研究報告は少なくありませんが、まず、その内容について理解をしていただくことが重要だと思います。
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1、自閉症の病因
自閉症とそれに類似する疾患は、Fragile X 症候群(染色体異常)、 結節硬化症、および、フェニルケトン尿症を含むいくつかの病因によってもたらされ、また少なくとも 1 つの注目に値する15番染色体の逆転という染色体異常によって引き起こされ得ます。

しかし、これらの病因解明には、今日までに集積された圧倒的大多数の自閉症症例がなければ不可能であり、遺伝が1つの病因である説明も不可能でした。

多くの慢性疾患と同様に、自閉症の大部分の症例は、いくつかの環境問題が引きがねとなり、遺伝子病因とあいまって引き起こされるように思われます。

自閉症発生率に関して最近発表された報告では、250人に1人の小児に自閉症の「流行」が見られるとされています。

1999年にカリフォルニア州政府に提出された報告書によると、小児の自閉症は年々増加しており、その発生率は人口増加率とほぼ同等のものであるとされています。

Dr.Yazbak(F.E. Yazbak, M.D.)は、彼の著書である「Autism99A National Emergency」で、他の州でも同様の小児自閉症発生率を報告しています。

しかし、小児科医師は、自閉症の発生要因が、個人の環境および行動に依存するため、単純にはこの「流行」説を受け入れがたいとは思いますが、何らかの手がかりになることは疑う余地はないでしょう。

Dr. Bernardらによって書かれた、水銀中毒と自閉症の関係についての優れた論文をご存知でしょうか。彼らは、臨床検査によって、水銀中毒と自閉症の兆候、症状の分析を行い、水銀中毒症と自閉症の間には明白な因果関係があることを突き止めました。

この報告は、それ以前に報告されている、体内に蓄積された水銀を除去排泄することによって自閉症症状が改善された症例と適合しており、事実、今日の自閉症の多くの症例が、水銀中毒と関係があると証明されています。これら水銀中毒症例をもつ小児の多くは、生後の早い段階から水銀の暴露を受けていました。

1)胎児または幼児がどうして水銀に暴露するのか?
日本でもワクチンの防腐剤として使用されているチメロサールは有機水銀を含む物質で、日本脳炎ウィルスのほか、ジフテリア、破傷風、百日咳、インフルエンザB型、B型肝炎ウィルスの各ワクチンで使用されています。この中でもジフテリア、破傷風、百日咳、インフルエンザB型、B型肝炎ウィルスには、比較的多量のチメロサール(エチル水銀が49.6%重量比)が使用されています。かつては、ジフテリア、破傷風、百日咳のワクチン(DTPワクチン)が唯一チメロサールを含むワクチンでしたが、米国では1991年にB型肝炎ウィルスに、その2年前にはインフルエンザB型ワクチンに「強制的」にチメロサールが使用されるようになりました。

米国では、多くの研究者が、1990年に小児自閉症の発生率が急上昇したことは、あまりにも偶然すぎると言います。

これに加えて、チメロサールが含まれるRhoGam製剤の注射があります。RhoGamは、血液型のRh陰性過敏症の母親に対して用いる血液製剤ワクチンで、Rh(D)陰性妊婦の陽性胎児による抗D抗体産生を予防する抗Dワクチンです。

米国では、このようにワクチン、血液製剤による、胎児、幼児、そして小児の水銀暴露の機会が多く、自閉症が「流行」と考える妥当な理由として思われます。

水銀の曝露源
1、石炭を使用した火力発電所などのプラント
これらのプラントからは、年平均52トンの水銀が大気へ放出され、雨水によって河川、海洋へ戻り、魚に蓄積される
2、魚介類
食物連鎖によって、マグロなど大きな魚ほど水銀蓄積量が多い
3、水
平均で2ppbが含まれる
4、殺虫剤、殺菌剤
いくつかの殺虫剤、殺菌剤には水銀が含まれる
5、ワクチン
ほとんどの幼児がワクチンを接種するが、かなりのワクチンに水銀を含むチメロサールが含まれており、その量は、1ワクチンあたり12−25mcgで、幼児が平均で接種するワクチンに含まれるチメロサールの総量は237.5mcgとなる
6、歯科材料アマルガム
通常、歯の治療で詰められたアマルガムからは、1日平均1−10mcgの有機水銀が蒸散放出されている。特に、アマルガムを詰めた初期、および、アマルガムを除去したときには、20−30mcgの水銀が蒸散放出される

チメロサールを含むワクチン
インフルエンザHAワクチン,日本脳炎ワクチン,組換え沈降B型肝炎ワクチン(酵母由来),組換え沈降B型肝炎ワクチン(CHO卵巣細胞由来),沈降B型肝炎ワクチン(huGK−14細胞由来),沈降破傷風トキソイド,成人用沈降ジフテリアトキソイド,沈降はぶトキソイド,沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン,沈降ジフテリア破傷風混合トキソイド

[販 売 名]
ビケンHA(阪大微研)
インフルエンザHAワクチン(化血研)他
日本脳炎ワクチン(化血研)他
γ−HBワクチン「シオノギ」(塩野義)
ビームゲン(化血研)
ヘプタバックス−II(万有)他
γ−HBワクチン「ミツビシ」(東京三菱)
沈降B型肝炎ワクチン(明治乳業)
沈降破傷風トキソイド"化血研"(化血研)他
成人用沈降ジフテリアトキソイド(阪大微研)
沈降はぶトキソイド(千葉血清)
沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン(化血研)他
沈降ジフテリア破傷風混合トキソイド(化血研)他

[重要な基本的注意]
本剤は添加物としてチメロサール(水銀化合物)を含有している。チメロサール含有製剤の投与(接種)により,過敏症(発熱,発疹,蕁麻疹,紅斑,そう痒等)があらわれたとの報告があるので,問診を十分に行い,接種後は観察を十分に行うこと。
平成13年(2001年)3月厚生労働省医薬局
チメロサール濃度の毒性比較
人間の致死量 10,000−30,000mcg/kg
低濃度致死量 3,000mcg/kg
幼児で症状が出る濃度 1,000mcg/kg
人口250人当りの平均濃度 100mcg/kg
死には至らないが神経障害が発症する濃度 10mcg/kg
他の重金属に曝露する濃度 0.1mcg/kg
*注:米国EPAが提示している水銀の安全限界曝露濃度  0.1mcg/kg


水銀曝露の影響度と背景について
米国立科学アカデミーによる資料抜粋
1、2000年現在、米国では年間60000人の乳幼児、小児が水銀曝露によって、自閉症を含む神経障害を発症している。

2、何故もっと早く診断、治療、改善に取り組めないのか?
多くの医師が、ワクチンなどによって曝露した水銀が既に脳の神経組織や肝臓など他の臓器に蓄積しているにもかかわらず、水銀が血液中に残存していると考えており、血液の検査値ではその蓄積が判断できないことと経験がないからと考える

2)水銀は胎盤を通過する
水銀は我々の環境内のどこにでも存在すると言うことです。

例えばそれは、我々の飲水にあります。飲水の場合、主として陽イオン ( 1+ 、または、 2+ ) の形で存在しています。次に食材があり、魚介類は有機水銀 ( メチル基を含む水銀 )の摂取経路としては有名です。

マグロやサワラなどの回遊大型魚に蓄積した水銀が、人の体内水銀蓄積量に関係があることが、2001年の米国食品医薬品局(FDA)から公表され、この種類の魚には十分注意するようなガイドラインが出されています。特に妊婦や妊娠を計画している女性に対してはかなり警鐘を促しています。(後述参照)

日本人1人あたりが消費するマグロは、年間で約8kgという発表が平成14年10月に農水省から公表されましたが、体内水銀蓄積量が高い原因にはこのような背景が関係している可能性もあります。食材などによって摂取された有機水銀は、胃腸器官系によって吸収されます。女性の場合、妊娠中または妊娠直前に水銀が含まれた食材を摂取することによって、胎盤を通過した水銀が胎児へ移行する可能性は少なくありません。

母体から胎児への水銀の毒性について
米国行政機関ATSDR(Agency For Toxic Substances And Disease Registry)の資料抜粋
1、水銀は毒性の強い物質であり、胎盤を通過し胎児にも影響を与える。主な症状は、神経系統の機能障害で、運動機能、言語機能に障害を与える。

2、乳幼児において、見た限りでは正常児のように見えるが、発育とともに除々に症状が発言し、立ち歩きができ、発後がはじまる年齢になるに従い、症状が重くなる傾向があり、発後遅滞、社交性の欠如、運動遅延などを伴なう。

3、親が妊娠中に重度の水銀曝露があった場合、胎児に与える影響は重篤で、失明、筋肉萎縮症、てんかん、言語障害をともなうことがある。

3)歯科治療で使用されてきたアマルガムからの水銀
虫歯治療で使用されている歯のアマルガム、ワクチンに含まれているチメロサールによる暴露量は、水や魚介類をはるかに上回るものです。現在ではあまり使用されなくなったと言われているアマルガムは、虫歯の治療などで歯を削った後に詰められる鈍い銀色の詰め物で、安価で加工がし易いため最も一般な材料として永年使用されてきました。

混合成分は、水銀が50%、銀が30%、残りは錫、亜鉛、及び、銅。平均して5−10年間は持ちますが、比較的容易に腐食し、長期間の使用によって形も崩れます。

硬いものを食べたり、口の内が高い酸性に傾いたりした場合に、歯に詰めたアマルガムが水銀蒸気として蒸発します。この水銀は、容易に胎盤を横切るということが知られています。

妊娠中の母親では、上記の理由によって水銀蒸気が母親の歯のアマルガムから析出し、血液中に流れ込み、胎盤を通過して胎児体内に簡単に入りこみます。ひとたび水銀が細胞内に入ると、陽イオンの形に変換し、容易にタンパク質や酵素の硫化水素と強力に結合します。細胞内に入った水銀がこの工程で強力に結合してしまうと、長期間体内に蓄積されることになります。

4)体内に入った水銀はどのくらいの期間蓄積されるのか?
人間の体は、本来体内にあってはいけない水銀、鉛などの重金属を体外に排泄する能力(後述参照)が備わっており、例えば、空気や水、食材から摂取されたかなりの水銀は、血液を回り、尿、便から体外へ排泄されます。しかし、慢性的に水銀が体内に摂取されることによって、排泄能力をオーバーし、細胞に蓄積したり、脳細胞に蓄積します。

通常、体内に入りこんだ水銀の量が半分以下になるまでに要する時間(半減期)は、約10週間と言われていますが、脳細胞に蓄積した水銀の場合にははるかに長く、7年以上かかるといわれています。
水銀の体内半減期 約10週間
脳細胞の水銀半減期 7−20年


5)なぜ全ての子供たちが同じように影響を受けないの?
これについては、世界的に十分な疫学的な調査が十分行われていないことから、言及はできませんが、最近の調査では、少なくともメタルチオネインと言うたんぱく質との関係が示唆されています。

小児自閉症患者における検査分析によって、このチオネイン結合蛋白の構造や絶対量に関する詳細な研究が実施されていま。(William Walsh,Ph.D and Anium Usman,M.D.at the American Psychiatric Annual Meeting,May 10,2001 in New Orleans)

Dr.Walshらが行った研究では、自閉症小児の多くがこのメタルチオネインたんぱく質を造る遺伝子が欠損または障害を受けていること、またはメタルチオネインたんぱく質を造るために必要な必須ミネラルのバランスが異常であることを報告しています。

したがって、爪分析を行い、水銀濃度が高い小児でも自閉症症状やADHD症状がないお子さんがいる背景には、このメタルチオネインをはじめとする、人間がもつ排泄能力の差によるものと考えられます。

自閉症児における銅と亜鉛代謝について
米国の公的研究機関による503名の自閉症児で行われた研究調査報告
・自閉症児の銅:亜鉛の比率は高い(平均1.7:1.1)
・亜鉛サプリメントを服用させることでこの比率は改善された
・メタルチオネイン合成能力は、銅:亜鉛の比率に依存する可能性がある
・メタルチオネインはグルタチオンと一緒に働くことによって、水銀などの重金属の排泄を促進する

2、水銀濃度の分析
水銀について言えば、水銀に暴露してから2−3ヶ月の短い期間は、血液中の水銀が検査可能です。この理由として、水銀が除去されない限り、水銀は速やかに酵素の硫化水素や肝臓、腎臓、胃腸、および脳内のたんぱく質と強力に結合するため、血液中に存在する期間、すなわち血液検査で測定可能な時間は短いと言うことです。

従って、水銀暴露後に或る程度の期間が過ぎた後には、爪、毛髪で分析が可能となります。肝臓、腎臓、 胃腸、および、脳に存在する水銀量を直接検出する唯一の方法は、これらの組織生検(組織から細胞を切りとってくる)ですが、推奨できる方法ではありません。

体内に蓄積される水銀は、脳細胞以外は除去されていきます。

しかし、脳の場合、脳細胞における水銀の半減期は中枢神経系統外の組織よりもはるかに長く、7−20年を要すると言われています。そのため、血液、尿の検査では水銀値が正常でも、脳内に水銀が蓄積されているために水銀中毒症状を呈するケースがあるのです。

すなわち自閉症患者がこのケースのポピュラーなケースということになります。

これは、多くの自閉症の子供、とりわけ生後18〜24ヶ月にワクチン接種を行い水銀の暴露を受けている子供の状況です。

水銀排泄を考える場合の食生活
栄養医学研究所では、水銀の解毒排泄のためには、サプリメントやクラスレーション剤にいつまでも頼ることなく、最終的には、3度3度の食事から得られる栄養素と、その消化吸収能力を高めることによって、体内の解毒機能を高めてあげることが重要であると考えます。

そのためには、家族全員の協力が必要であり、特に、お母様には食材選びに対して賢くなっていただくことが必要です。

1、 消化・吸収能力の改善を考える
水銀濃度が高いお子さんの、食べた食物を消化分解する働き、および吸収する働きが低下していることが少なくありません。これは、直接的または間接的に水銀によって、食べたものを消化分解する胃酸の分泌能力に影響を及ぼしていること、また、栄養素が吸収される腸(小腸)の状態がよくないこと(LGS:Leaky Gut Syndrome)が考えられます。

加えて、抗生物質の頻繁な服用、咀嚼(そしゃく)を十分にせずに食物を食べることもその原因です。このような状態が慢性的に続くことによって、せっかく、いい食材を食べたり、栄養素を補給するためのサプリメントを摂取しても、消化分解がうまくできず、吸収もできないために、「慢性的な栄養吸収障害」を引き起こすことになります。

水銀の解毒排泄の際には、この消化・吸収能力を改善することが重要なプロセスとなります。

2、 消化・吸収能力を高める食事方法

1)1口20回の咀嚼が消化分解を促進
食べ物の消化分解は胃の中に食べ物が送られる以前からスタートしていることをご存知でしょうか? 人間は、食べ物を見たり、匂いをかいだりすることによって、神経が刺激され、「これから食べ物をたべるよ!」と言う命令に基づいて、だ液を作り始めます。口の中に食べ物が入ると、食べ物とだ液を混ぜ合わせながらすりつぶす咀嚼(そしゃく)と言う作業がはじまり、この時にだ液に含まれるプチアリンという酵素によって、炭水化物の一部を分解し始めます。

現代人の食事時間は平均10分なで短くなり、咀嚼回数も約500回と激減していると言われています。咀嚼の段階で十分に食べ物とだ液が混ざり合うことによって、胃での消化分解を助けるとともに、あごの運動によって脳神経を刺激し神経伝達の機能を促進します。1口あたり20回の咀嚼をすることによって、プチアリンと食物が混ざり合い、炭水化物の一部を分解するとともに、胃での消化分解を促進させます。

2)胃酸の分泌を補う
胃酸は胃液の中に含まれ、食物の消化やバクテリアの殺菌などにとって非常に重要な役割を担っているものです。胃酸は非常に強い酸性の物質で、理科の実験で使用される塩酸とほぼ同じ酸性度を持っています。

この強力な酸性の胃酸によって食べた食物が消化され、栄養素にまで分解されます。

いくら栄養素に気を配って、また化学物質や重金属が含まれていない食材を選んではみたものの、胃酸の分泌能力が低下していては、栄養素が正しく吸収されません。

・レモン水による胃酸の補助

米国の栄養療法では、胃酸分泌の低下している方に対して、胃酸と同等の酸度を持つ塩酸のカプセルを使用しますが、日本人、特にお子さんには強くすぎてかえって胃が荒れてしまう可能性があります。

栄養医学研究所では、胃酸ほど酸度は強くないですが、十分に胃酸を補ってくれる、レモン果汁を薄めた水を食事のときに飲んでいただくことをお勧めしています。

胃酸の分泌量が少ないと、食べた食物を十分に消化できないだけでなく、食物の分子が大きいまま腸へ送られることになり、本来吸収されなければならない大切なビタミン・ミネラルなどの栄養素が十分に吸収できない状態を引き起こします。また、腸の壁に炎症を来たし、大きな食物分子が血液中に流れ込み、アレルギーや自己免疫疾患を引き起こす原因にもなります。 

小スプーンに3杯のレモン果汁100%液をコップに入れ、水で5倍に薄める
(ただし、生のレモンを使うこと)

夕食時に食事を食べながらこれを2−3回にわけて飲む

3)抗生物質は短期勝負で使用する
抗生物質は非常に便利である反面、腸内の友好な善玉バクテリアをも殺菌してしまうことが少なくありません。普段は悪玉と善玉のバクテリアが均衡を保った状態であっても、抗生物質の多用、長期間服用によって、この均衡バランスが崩れ、カンジダ菌、イースト菌などの真菌類が悪さをし始め、後述のLGSのような状態になります。したがって、普段から抗生物質のお世話にならないよう、免疫の働きを高める栄養素(セレン、亜鉛、マグネシウム、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE)の摂取を意識することが重要です。

また、抗生物質を使用する場合には、極力短期間で抑え、必ず乳酸菌(レベニン、ラックビーR)を処方してもらい、善玉のバクテリアの均衡を保つことをお勧めします。

3、食事内容で心がけていただくこと
高たんぱく質の食事、ビタミンE、必須脂肪酸が豊富に含まれる食事メニューを意識してください。

体内に蓄積した水銀や鉛などの重金属を体外に積極的に排泄するためには、硫黄成分を持つアミノ酸を上手に食材から摂取することが重要です。硫黄成分を持つアミノ酸の代表選手は「システイン」「メチオニン」です。

1)ニンニク、タマネギ、ネギ
「システイン」「メチオニン」を含む食材は高たんぱく質食品およびニンニク、タマネギ、ネギです。ニンニクの使用目安は、小児の場合、1回で1カケ、週に2−3回は食材に使用してください。ただし、食べ過ぎるとアリシン成分によって胃が荒れることがありますので注意してください。(詳細なお勧めメニューは後述参照)

2)アボガド
アボガドはクロレラ同様に、「自然のマルチビタミン・ミネラル」です。また、アボガドには豊富にビタミンEと必須脂肪酸が含まれているだけでなく、収穫後の農薬や消毒剤の心配がない安全な食材です。食べる目安は、小児の場合、1回で中型のアボガド1/4を、週に2−3回は食材に使用してください。熟しきったものをバター状にしても結構です。

3)水分を多く飲む
水銀を体外に排泄する場合には尿が重要な役割を担います。したがって、水分を多く摂り、尿の排泄を促してあげることが重要です。ウリ科のスイカ、メロン、冬瓜などには利尿作用がありますので、意識して食べさせるといいと思います。

4、食生活の留意点

1)グルテンとカゼインの摂取には注意が必要
グルテンは、小麦、大麦、ライムギ、及び、オートムギのような草食物に含まれる蛋白質です。カゼインは、母乳、牛乳、アイスクリーム、チーズ、及び、ヨーグルトなどの乳製品に含まれる同じく蛋白質です。

グルテンやカゼインは人間にも有用なたんぱく質ですが、年齢、吸収能力を考えて摂取しないと、逆効果にもなるたんぱく質で、これらの食物に含まれるグルテンとカゼインが幼児のアレルギーの原因および神経系統の働きに支障を来す可能性が示唆されはじめています。

・勇気をもって牛乳を断つ!
牛乳のたんぱく質の80%を占めるカゼインは、母乳にも含まれるたんぱく質ですが、牛乳のカゼインに比べて極めが細かく、乳幼児の腸でも消化が可能なたんぱく質です。しかし、牛乳に含まれるカゼインは、人間の母乳に含まれるカゼインとは異種のたんぱく質で、分子も大きく、胃を4つも持つ子牛にとっては容易に分解できても、人間の乳幼児には分解が困難なたんぱく質です。したがって、乳幼児、少なくともカゼインを分解する酵素(トリプシン、キモトリプシン)が分泌できるようになる2歳ごろまでは、牛乳を与えるべきではないと考えます。

・牛乳や小麦はモルヒネと同じ作用を持つ!?
グルテンとカゼインは、腸でタンパク分子(2個以上のアミノ酸が結合したペプチドと呼ばれる分子)に分解され、最終的にアミノ酸に分解されます。
グルテンとカゼインが、腸でタンパク分子に分解されるとモルフィン(グリアジノモルフィン、カソモルフィン)と呼ばれる物質になります。このモルフィンは本来血液の中には存在しない物質で、これが腸の膜を通過して体内に吸収される可能性があります。特に、小腸の粘膜が破れてしまうようなLGS(リーキーガット症候群:後述参照)の場合には確実に体内に吸収されることになります。
血液を通して体内に入ったモルフィンは、麻酔薬のモルヒネに似た作用を持つことが知られており、このモルフィンは脳膜を通過して脳内に入り、小児の脳、特に、言語や聴覚機能を司る側頭葉の働きに影響を与え、ADHDの引きがね、また、精神分裂症の原因になる可能性が報告されています。

・グルテンとカゼインは自閉症と精神分裂症の原因の可能性?!
フロリダ大学のケイド博士らの研究によると、自閉症および精神分裂症患者の95%は、グルテンとカゼインのタンパク分子(ペプチド)が尿に排泄されるペプチド尿症であることを報告しています。一般に、このペプチドは尿中には排泄されないものですが、ペプチド尿症の場合、ペプチドが腸の膜を通過して血液に入り、腎臓でろ過されずに尿に排泄されてきます。ケイド博士の報告では、このペプチド尿症を食事療法や透析によって改善することで、自閉症および精神分裂症の症状がかなり納まることを報告しています。

・グルテンとカゼインはローテーションダイエットで摂取する
グルテンとカゼインは全く食べないほうがいいと言うことではないですが、少なくとも現在、注意が散漫で、落ちつきがなく、集中力に欠けるようなお子さんの食事のメニューを考えるとにきは、グルテンとカゼインの摂取には注意することをお勧めします。
グルテンとカゼインは添加物としても使用されていることが多く、現代食生活の中では、避けることが非常に難しいたんぱく質であると言えますが、明らかにグルテンとカゼインが含まれている食材を毎日のように継続して食べさせることは避け、食材をローテーションさせ、なるべくグルテンとカゼインを分解する負担と蓄積を抑えることを考えた食事のメニューをお勧めします。
基本的には、5歳未満のお子さんには1週間に1回、5歳以上のお子さんには週に2回を目安に、また、落ちつきのないお子さんには2週間に1回を上限に考えてみるといいと思います。

・避けるべきメニュー
お母さん方もその食材選びに四苦八苦されていることと思います。
グルテンとカゼインの作用について説明してきましたように、集中力が低下するお子さんにとっては、あまりお勧めできない食材であると思います。自閉症のお子さんの多くは胃酸の分泌が低下していると思われる状態で、グルテンとカゼインが含まれる食材は避けるべきでしょう。ただし、厳格に100%のグルテンとカゼイン回避食(GFCF)を行えれば一番いいのですが、現代食生活で得られる加工食品に使用される添加物に、グルテンが使用されていることは少なく、また、現代食生活の献立を考えるときに、グルテンやカゼインを100%回避するメニューを考えるだけでも、お母様の精神的な負担と経済的な負担は計り知れないものがあります。また保育園などに通園する場合の給食の問題を考えると、さらに精神的負担は増加します。したがって、グルテンとカゼイン回避食(GFCF)を行うことは重要ですが、精神的、経済的負担にならない範囲で可能な限り意識をすることからスタートしてください。厳格なGFCFダイエットメニューを考えるあまり、何も食べられなくなるようでは逆効果になります。

*避けるべき食材
・小麦、大麦、ライムギなどの麦類
うどん、パン、スパゲッティ、シリアル、肉まん、あんまん、クッキー、ピザ、ケーキ、オートミールなど
・乳製品
牛乳、ホットミルク、チーズ、ピザ、ヨーグルト、アイスクリーム
・グルテンをつなぎとして添加している加工食品
そば、ラーメン、ハンバーグ、餃子、ミートボール、アイスクリーム、マッシュポテトなど

小児自閉症の方にお奨めの食材
ここに紹介する小児自閉症のお子さんへの食材は、米国シアトルのタホマクリニックのDr. Jontahn Wright、およびカリフォルニア大学のDr. Bernard Rimlandが、小児自閉症のお子さんの症状、特に、癇癪(かんしゃく)、発語、安眠、社交性の改善に対して有効であるとして、食事療法に採用している内容です。有効率としては50%前後報告されていますが、自閉症の改善には栄養素が占めるウェイトが比較的高いため、この内容を参考に日常の食事で可能な限り取り入れることをお奨めします。

なお、食材の中にお子さんがアレルギー反応を示すものがある場合には、摂取を避けていただくことになりますが、万遍無く食材を取ることを考えますと、フードチャレンジ(*注)によってアレルギーを示す食材を取り入れることもお考えいただくことをお奨めします。

* フードチャレンジ
アレルギー反応を示す食材を基本的に4−6ヶ月間摂取を完全に避け、この間に消化吸収能力の改善を行い、5−7ヶ月以降、徐々にその食材の摂取を行うことで、アレルギー耐性を図る。

重金属排泄促進の食材
○システイン(L-Cysteine)が豊富な食材を選ぶ
システインは硫黄分を含むアミノ酸の1つで、この硫黄成分が水銀や鉛などの重金属の体外排泄を促してくれます。また、同時に細胞膜を通過することから、細胞内のエネルギー工場であるミトコンドリアに対する酸化物質(フリーラジカル)を除去するために有効なアミノ酸です。また、システインは肝臓の解毒能力を高める働きを持つグルタチオンというアミノ酸と深い関係にあるため、システインを多く含む食材を食べることで、マイルドではありますが重金属の排泄には効果があります。

1)ニンニク
2)タマネギ
3)玉子
4)豚肉(赤身)
5)牛肉(赤身)
6)ワインビネガー
これらの食材にアレルギー反応を持っていたり、食材として摂取が難しい場合にはサプリメントとして摂取することを考えてください。
・システイン摂取の場合の注意点
1)システインは、「中国レストラン症候群」(Chinese Restaurant Syndrome)として有名になった頭痛・むねやけ・めまいの原因とされる味の素などに含まれるMSG(monosodium-glutamate)の毒性を高めることが報告されていますので、味の素(MSG)の使用は避けるべきです。

2)システインを摂取する際には、ビタミンCが含まれる食材を一緒にとることを心がけてください。ビタミンCと一緒に摂取することで、システインが腎臓・胆のう結石の原因となるシスチン変化することを防いでくれます。

○アルファーリポ酸:ALA(チオクタン酸)

○その他の食材

・ビタミンB1(チアミン):
肝臓(豚)・大豆・そら豆・インゲン豆・玄米・小麦胚芽・きな粉・玉子の黄身・鶏肉(ささみ)・杏・プルーン・レーズン・アスパラガス・ブロッコリー・オートミール・ナッツ類
・ビタミンB1摂取の場合の注意点
チアミンは水溶性(水に溶ける)ビタミンですが、調理方法や食べ合わせによって壊れたり、損失しますので、調理方法には注意してください。
1)焼く:
15−20%が失われますので手早く調理しましょう。
2)煮る:
25−50%が失われますので豆類は皮ごと、肉の場合には野菜や餃子の皮などに包んで手早く調理しましょう。
3)魚介類とは一緒に調理しないこと
魚介類に含まれるチアミナーゼという酵素がチアミンを壊してしまいます。
4)お茶やコーヒーとは一緒に食べないこと
タンニンがチアミンを壊してしまいます。

・ビタミンB2(リボフラビン):
玉子の黄身・豚肉(赤身)・鶏肉(ささみ)・大豆・そら豆・インゲン豆・ホウレンソウ・アボガド・アスパラガス・ブロッコリー・ナッツ類
・ビタミンB2摂取の場合の注意点
リボフラビンが豊富に含まれる上記の野菜・豆類をゆでるときに、緑色を鮮やかにする目的で加える塩(クッキングソルト)がリボフラビンを壊すことになるので塩ゆでは避けましょう。

・ビタミンB6(ピリドキシン):
玉子の黄身・豚肉(赤身)・鶏肉(ささみ)・大豆・そら豆・インゲン豆・ホウレンソウ・アボガド・サケ・クルミ・ヒマワリの種・玄米・バナナ・ニンジン・キャベツ
・ビタミンB6摂取の場合の注意点
ピリドキシンは熱・酸化・光に非常に弱いことから、ほとんどの調理でかなりの成分が失われてしまいます。したがって、効率的に摂取しようとする場合にはサプリメントによる摂取も考えましょう。

・ビタミンB12(シアノコバラミン):
ラム肉(赤身)・牛肉(赤身)・ニシン・サバ・玉子の黄身・サケ・カニ・牡蠣
・ビタミンB12摂取の場合の注意点
シアノコバラミンは熱・酸化・光に非常に弱いことから、ほとんどの調理でかなりの成分が失われてしまいます。したがって、効率的に摂取しようとする場合にはサプリメントによる摂取も考えましょう。

・葉酸:
牛肉(肝臓)・ラム(肝臓)・豚(肝臓)・鳥(肝臓)・ブロッコリー・アスパラガス・ホウレンソウ・ケール・ビール酵母・小麦胚芽
・葉酸摂取の場合の注意点
葉酸を含む上記の食材からは、1日に必要な摂取量の50%ほどしか得られないこと、また熱・酸化・光に非常に弱いことから、ほとんどの調理でかなりの成分が失われてしまいます。したがって、効率的に摂取しようとする場合にはサプリメントによる摂取も考えましょう。

・ビタミンB3(ナイアシン):
豚肉(赤身)・小麦胚芽・ジャガイモ・トウモロコシ・ブロッコリー・トマト・ニンジン
・ビタミンB3摂取の場合の注意点
ナイアシンは水に溶けますので、煮る、蒸す調理を避け、焼く、揚げる調理方法をお勧めします。

・ビタミンB5(パントテン酸):
玉子の黄身・ジャガイモ・ニシン・サケ・サバ・豚肉(赤身)・小麦胚芽・大豆・そら豆・インゲン豆
・ビタミンB5摂取の場合の注意点
パントテン酸を摂取する場合、上記食材の缶詰、冷凍食品・加工食材では50%以上が失われますので、このような食材は避けましょう。

・ビタミンC:
ブロッコリー・ローズヒップ・アセロラ・グヴァ・ワサビ・ケール・パセリ・カリフラワー・キャベツ・オレンジ・レモン・イチゴ・ホウレンソウ・パパイヤ・アスパラガス・グレープフルーツ・オクラ・ジャガイモ
・ビタミンC摂取の場合の注意点
ビタミンCは熱・酸化・光に非常に弱いこと、また、調理に沢山の水を使うことによって失われる量も増えますので、極力生で食べるようにし、調理する場合には、最少の水で手早く調理しましょう。
加えて、缶・ペットボトルなどのジュースや加工されているビタミンC食材には、いわゆる天然のビタミンCは全く含まれていませんので注意しましょう。

・ビタミンE:
アボガド、オリーブ油・フラックス油・大豆油・綿実油・小麦胚芽油・緑黄色野菜
・ビタミンE摂取の場合の注意点
ビタミンEを上記の油から摂取する際に注意することは、油の精製方法です。
熱をかけて圧搾した油はビタミンEのかなりの部分が失われていますので、「冷温圧搾」方法によって作られた油を選ぶようにしましょう。

・コリン:
玉子の黄身・大豆・小麦胚芽・豚(肝臓)

・マグネシウム:
豚(赤身)・ブロッコリー・サケ・サバ・杏・玄米・小麦胚芽・バナナ・リンゴ・アボガド・ニンニク・レモン・グレープフルーツ。ビール酵母・桃・ゴマ
・マグネシウム摂取の場合の注意点
マグネシウム摂取の際に注意することは、タラ(魚)や動物性のタンパク質が豊富な食材と一緒に食べないようにすることです。これらの食材がマグネシウムの吸収を阻害する可能性があります。

マグネシウム摂取に際して食事からの摂取量の考え方については、日本の栄養学食材リストに掲載されている一般的なマグネシウム量を計算すると、日本人の1日あたりマグネシウム平均摂取量は600mgとなりますが、ここで考慮しなければならないのは、食材の加工精製過程および調理過程におけるマグネシウムのロス分です。緑の濃い野菜(この色はマグネシウムをリッチに含むクロロフィルで、植物が光合成をするときに必要な物質)、小麦、大豆などにはマグネシウムが豊富に含まれているとされていますが、漂白精製、脱脂行程、油や水による調理によって平均85%のマグネシウムが失われます。例えば、小麦100gには575mgのマグネシウムが含まれているとされていますが、胚芽を脱穀し漂白精製することで約400mgのマグネシウムが失われるといわれています。
・セレニウム:
豚(赤身)・緑黄色野菜・ビール酵母
セレニウムはビタミンCおよびビタミンEと摂取することによって、セレニウムが水銀と結合を促され、体外への排泄を促します。
・セレニウム摂取の場合の注意点
わずかながら多くの自然食材にセレニウムは含まれていますが、必要とされる量は圧倒的に少ないと言えます。セレニウムを摂取するにはサプリメントによる摂取を考えましょう。

○糖分について
糖分は極力避けてください。
どうしても糖分を使用する場合には、オリゴ糖・ステビアをお勧めします。
オリゴ糖の成分は乳酸菌(プロバイオティックス)の増殖を促し、腸内の菌環境を改善するために有効です。

サリチル酸塩と多動傾向の関係
この30年間で、小児の多動症状と食材、薬品の関係についての研究が積極的に行われていますが、今回はサリチル酸塩との関係について発表された報告を紹介します。
従来から、アレルギー、または、食物分子に対する耐性を持たない症状の原因の多くが、食物(食材)や食品添加物であることが研究報告されてきました。
1970年前半に、米国カリフォルニアの小児科医であるBen Feingold 博士は、小児の異常な活発行動、多動の原因が食物であることを提唱し、その中でもサリチル酸塩と呼ばれる化学薬品に影響を受けていることを報告しています。
サリチル酸塩は、アスピリンに似た化合物で、解熱鎮痛剤として薬局で販売されている「バファリン」はサリチル酸塩そのものです。また、食品添加物にも使用されている物質です。
一方、サリチル酸塩は、自然界の植物中にも多く含まれる物質で、リンゴ、ぶどう、オレンジ、ブロッコリ、ニンジン、トマト、アーモンド、 ブラジルナッツ、コーラ、コーヒー、お茶、及び、イーストにも含まれています。しかし、いくつかの研究によって、これらの天然の植物や菌に含まれるサリチル酸塩は絶対量が少ないことと、「バファリン」などの医薬品や食品添加物に使用されている人工的に化学合成されたサリチル酸塩に比べ、害はないと報告されています。
サリチル酸塩は、蕁麻疹、アレルギーの原因であるという報告もあることから、「バファリン」などサリチル酸塩を含む医薬品や「殺菌剤」「防カビ剤」などとしてサリチル酸塩が食品添加物に含まれているものは避けるよことをお勧めします。
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