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我々人間の生活様式は、この100年の間に目覚しい発展を遂げてきました。
合理的、便利な生活を手に入れてきた影では、人間にとって一番大切な「食」「栄養素」を犠牲にしてきたようです。
そろそろ、真剣に食と栄養素について考えてみませんか。
 || 牛乳の神話 || || たんぱく質の神話 || || カルシウムの神話 || || 卵の神話 ||

牛乳の神話
「カルシウムを補給するために1日1本の牛乳を飲みましょう!」
「牛乳に180ccにはおよそ300mgのカルシウムが含まれています」
「カルシウムは骨粗鬆症の予防のために必要なミネラルです」
しばらく前に国をあげてキャンペーンを行ったときに新聞やTVで毎日のように聞いたようなフレーズです。
子供のころから牛乳は万病の予防ため、また成長を促進させるための飲み物として愛飲されてきました。しかし、最近の欧米の研究機関における研究で、牛乳によって引き起こされる害が多数報告され、牛乳は百害あって一利なし! 牛乳の健康神話!など、今まで我々が牛乳に対して持っていた概念を根底から見なおさなければならないようです。
|| 牛乳は血管を硬くする || || 牛乳と健康 || || 骨を硬くする? ||
|| 卵巣癌 || || カゼイン || 牛のカゼイン || || モルヒネ? || || 牛乳と自閉症 ||

牛乳は血管の硬化を促進する!?
一般に販売されているホモ牛乳(*注)には、消化酵素の1つであるキサンチン酸酵素(XO)を含む脂肪の球体が豊富にあり、この脂肪の球体が集まってバターになります。
*注:ホモジナイズド(被均質化)とは牛乳の中に多数存在する脂肪球を機械で破壊し均一化する作業を指す。一般によく市販されている低温殺菌乳(牛乳の栄養成分をできるだけ破壊せず有害な菌だけを殺菌したもの)もこの加工がされており、口当たり・吸収を良くするための加工法です。
このキサンチン酸酵素(XO)は、非常に強力な蛋白質のナイフのようなもので、このXOを含む脂肪の球体は、胃で消化分解されずに小腸の壁を通過して吸収され、血液、リンパ球を流れ、体の至るところに存在することになります。このXOが血管に入り、脂肪の球体の殻をやぶって血液中に出てくると、血管の壁に攻撃を開始します。
このXOの攻撃によって傷いた血管の壁を修復するために、我々の体は血小板などを送りこみますが、やっかいなことに、この傷にはコレステロールも集まってきて、バンソウ膏のように傷を塞ぎはじめます。この結果、血管の壁がコレステロールによって硬化し、動脈硬化の引きがねとなる可能性があります。
(参考文献:Hardening of the arteries, heart disease, chest pain, heart attack is the result." Atherosclerosis,1989; 77:251-6.)
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牛乳は健康に良い飲みものなのか?
我々日本人にも馴染みの深い学校給食には、必ずと言っていいほど牛乳がなくてはならない存在として、40年以上前から定着してきました。米国では、日本のような学校給食制度はありませんが、かつて巨大酪農産業が、牛乳の消費を増大させるために、わずか1セントを支払えば牛乳1本が飲めるというキャンペーンを行った結果、全米のいたるところで子供の牛乳消費が爆発的に増えました。
このキャンペーンの時期を境にして、全米の各地から、小児の髄膜炎、歯の疾患、気管支の障害、鼻かぜの流行が報告されました。偶発的とも考えられていたこれらの病気の「流行」は、後の研究によって、ホモ牛乳に含まれるキサンチン酸酵素(XO)が脳の毛細血管の壁を傷つけ、そこにコレステロールが沈着したことで、血管が詰まったことが原因である可能性が報告されました。
治療も完治も難しいとされ、今だ原因が解明されていない「多発性硬化症」という病気がありますが、1992年に米国のNeuroepidemiology誌で報告された内容は非常にショッキングなもので、牛乳がこれほど頻繁に飲まれるようになる以前に比べ、「多発性硬化症」の発症例が増加しており、牛乳をとおして人間には未確認のウィルスが体内に侵入した可能性は否定できないというものでした
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牛乳は骨を強くするという神話
何年か前になりますが、牛乳普及協会が「カルシウムを補給するために牛乳を飲みましょう」というキャンペーンをかなり長期間行っていたことを記憶しています。
世の中の母親は、子供の成長のために毎日のように牛乳を飲ませ、病院や老人ホームでもお年寄りのカルシウム補給のために牛乳が重宝されています。多くの日本人は、骨を強化するために牛乳という選択が一般的ではないでしょうか。
しかし、もし骨を強化するためにカルシウムを摂ろうと考え、牛乳を選択する前に、分子栄養学的な視点から、その選択が最適なものかをここで考えてみましょう。
確かに牛乳にはカルシウムが含まれています。しかし、人間の骨を造るために必要とされるカルシウムを摂取するためには、牛乳は最適な食材とは言えません。骨が造られるためには、カルシウムと同様にリンが重要な働きをします。カルシウムの吸収のためにはリンとの比率が重要ですが、牛乳に含まれるカルシウムとリンの比率から言うと、最適な比率とは言えません。
骨を造るために最適なカルシウムとリンのバランスは2.5:1と言われていますが、一般的な牛乳の場合、この比率は1.3:1で、アンバランスな状態です。もちろん、リンが多くても骨を造るミネラルバランスが崩れます。
カルシウムとリンが胃を経て小腸に運ばれてくると、リンが水先案内をするようにカルシウムを誘導し、カルシウムが吸収されます。しかし、リンの量が少ないと、水先案内が十分でないことから、カルシウムが十分に吸収されません。
MILK by Nathaniel Mead, Natural Health- July/August 1994 Nathaniel ミード、自然の健康‐ 7 月 /8 月 1994 年によるミルク
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卵巣癌とガラクト―ス
1994年の7月に米国のミード医師が報告した牛乳と癌に関する内容は非常に興味深いものです。卵巣癌の発症率と牛乳を含む酪農製品の消費率とは比例すると言うこの報告を裏付けるような報告をボストンの婦人科のダニエル医師が発表しています。
牛乳に含まれるラクト―スという乳糖成分から分解されたガラクト―スを長期間与えられた動物実験によって、多数の卵巣癌が発症しました。卵巣癌で治療中の女性に対する研究調査では、多くの女性がこのガラクトースを分解する酵素を持っていないことがわかりました。因果関係は不明なものの、ガラクトースを分解する酵素の有無と初潮を迎えたばかりの女性の卵巣機能との関係は古くから知られており、「ガラクトセミア」という病名もあります。このような女性には、ラクトースが含まれる食材を摂らないようにする指導が行われています。
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牛乳のカゼインは牛だから分解できる!
グルテンは、小麦、大麦、ライムギ、及び、オートムギのような草食物に含まれる蛋白質です。カゼインは、母乳、牛乳、アイスクリーム、チーズ、及び、ヨーグルトなどの乳製品に含まれる同じく蛋白質です。
グルテンやカゼインは人間にも有用なたんぱく質ですが、年齢、吸収能力を考えて摂取しないと、逆効果にもなるたんぱく質で、これらの食物に含まれるグルテンとカゼインが幼児のアレルギーの原因および神経系統の働きに支障を来す可能性が示唆されはじめています。

・牛乳を断つ!
牛乳のたんぱく質の80%を占めるカゼインは、母乳にも含まれるたんぱく質ですが、牛乳のカゼインに比べて極めが細かく、乳幼児の腸でも消化が可能なたんぱく質です。しかし、牛乳に含まれるカゼインは、人間の母乳に含まれるカゼインとは異種のたんぱく質で、分子も大きく、胃を4つも持つ子牛にとっては容易に分解できても、人間の乳幼児には分解が困難なたんぱく質です。したがって、乳幼児、少なくともカゼインを分解する酵素(トリプシン、キモトリプシン)が分泌できるようになる2歳ごろまでは、牛乳を与えるべきではないと考えます。また、高齢者の場合にも同様のことが言えます。
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牛乳や小麦はモルヒネと同じ作用を持つ!?
カゼインと同じように体内でモルフィンに変わるものあり、グルテン(でんぷんを繋げる物質)がそれです。カゼインとグルテンは、腸でタンパク分子(2個以上のアミノ酸が結合したペプチドと呼ばれる分子)に分解され、最終的にアミノ酸に分解されます。
グルテンとカゼインが、腸でタンパク分子に分解されるとモルフィン(グリアジノモルフィン、カソモルフィン)と呼ばれる物質になります。このモルフィンは本来血液の中には存在しない物質で、これが腸の膜を通過して体内に吸収される可能性があります。特に、小腸の粘膜が破れてしまうようなLGS(リーキーガット症候群)の場合には確実に体内に吸収されることになります。
血液を通して体内に入ったモルフィンは、麻酔薬のモルヒネに似た作用を持つことが知られており、このモルフィンは脳膜を通過して脳内に入り、小児の脳、特に、言語や聴覚機能を司る側頭葉の働きに影響を与え、ADHDの引きがね、また、精神分裂症の原因になる可能性が報告されています。
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カゼインとグルテンは自閉症と精神分裂症の原因の可能性?!
フロリダ大学のケイド博士らの研究によると、自閉症および精神分裂症患者の95%は、グルテンとカゼインのタンパク分子(ペプチド)が尿に排泄されるペプチド尿症であることを報告しています。一般に、このペプチドは尿中には排泄されないものですが、ペプチド尿症の場合、ペプチドが腸の膜を通過して血液に入り、腎臓でろ過されずに尿に排泄されてきます。ケイド博士の報告では、このペプチド尿症を食事療法や透析によって改善することで、自閉症および精神分裂症の症状がかなり納まることを報告しています。
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たんぱく質の神話
1900年代当初、米国では、1 日当たり100グラムをはるかに上回る量の蛋白質を食べることが望ましいといわれていました。  その後、1950年代には、最適な健康を意識する人々は、さらにたんぱく質の摂取量を増加させることによって、健康を入手できると考えはじめました。
1990年代から流行にまで至った「ダイエット(減量)」の動向は、現在も留まることがなく、数百種類ものダイエット本が発行され、減量のために高たんぱく質食の摂取を奨励しています。
確かに、高たんぱく質食の摂取は比較的短い期間に体重を落とすことが可能であることが報告されてきましたが、高たんぱく質食への偏食の影に潜む健康への害についてはあまり触れられていません。
その危険な害には、過剰たんぱく質による、骨粗鬆症、腎臓病、尿路におけるカルシウム結石、及び、癌が含まれています。

生命の基礎となるたんぱく質
たんぱく質は人間の体を作る重要な栄養素で、私たち人間の体は約10万種類のたんぱく質からできており、そのたんぱく質はいくつものアミノ酸が結合して作られています。これらのアミノ酸は動物の肉(動物性たんぱく質)、野菜、果物(植物性たんぱく質)から摂取され胃で消化分解されてアミノ酸になり、再びたんぱく質を合成します。したがって、人間の生命の基礎となるたんぱく質が重要であると言うことは、たんぱく質を作る素となるアミノ酸も重要な物質ということです。

|| たんぱく質の必要量 || 過剰摂取の弊害 || || 参考文献 ||

1、たんぱく質は沢山と摂ればいいか?
体にとって必要なたんぱく質ですが、過ぎたるは及ばざるが如し、と言うように、摂りすぎれば弊害がないわけではありません。
子供の親の皆さんは、とかく子供の成長に「たんぱく質=肉=成長促進」と誤解し、たんぱく質をかえって栄養素のバランスを崩すことに陥るケースも少なくありません。
この40年で、日本人の食生活はかなり米国化し、5大栄養素のバランスは大きく変化してきました。特に、肉、酪農乳製品の摂取が増加し、動物性脂肪とたんぱく質の摂取量が大きく増えています。厚生労働省の資料によると、1900年台当初、日本人が1日に摂取していたたんぱく質は1日あたり約60gで、このうち、穀類、豆、野菜などから得られる植物性たんぱく質が57g(95%)で、残りの3g(5%)が肉から得られる動物性たんぱく質でした。
厚生労働省による栄養調査がスタートした1946年当時には、動物性たんぱく質の摂取量は10.5gに増え、1965年には28.5g、1998年には43gにまで増加しています。動物性たんぱく質には、人間が必要とする必須アミノ酸が豊富に含まれているため、たんぱく質の摂取源としてはいい食材ですが、その弊害もあると言うことを覚えておく必要があります。

年齢別の1日あたりのたんぱく質摂取推奨量(米国FDA資料)
年齢 X体重
0-6ヶ月 2.2g
6ヶ月ー1歳 2.0g
1-3歳 1.8g
4-6歳 1.5g
7-10歳 1.2g
11―14歳 1.0g
15-18歳 0.9g
19歳以上 0.8g
体重に右記の量をかけたものが推奨量

上記の表は米国のFDA(食品医薬品局)が提示している、年齢別の1日あたりのたんぱく質推奨摂取量ですが、食生活と体型が欧米化している日本人にもある程度参考になると思います。
この表はたんぱく質の総量ですが、動物性たんぱく質の摂取目安として、この量の40-50%を考えればいいと思います。
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2、たんぱく質過剰摂取の弊害
あまりにも多くのたんぱく質を摂取することによる、体への弊害はあまり語られていませんが、栄養のバランスを考えるうえで、たんぱく質の過剰摂取を常に考えておくことも重要です。
動物脂肪やプリン体を多く含む動物性たんぱく質を摂り過ぎると、悪玉コレステロールが増え、動脈硬化、心臓病の引きがねになり、プリン体の過剰摂取は痛風の引きがねにもなります。
また、たんぱく質を摂りすぎることによって、アンモニアと尿素といわれる窒素成分が生産されます。たんぱく質のバランスが取れた食生活をしている場合には、このアンモニアと尿素は腎臓から尿とともに排せつされ、体内の窒素濃度は一定に保たれていますが、たんぱく質を摂りすぎると、肝臓でアミノ酸から作られるたんぱく質の量も増加し、尿素が沢山作り出され、腎臓での尿素の排泄能力の限界を超え、腎臓に負担をかけることになります。
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参考文献
1. Position of the American Dietetic Association: Vegetarian Diets. J Am Diet Assoc 1988;88:351-5.
2. El Nahas AM, Coles GA. Dietary treatment of chronic renal failure: ten unanswered questions. Lancet 15 March 1986:597-600.
3. Pellet PL. Protein requirements in humans. Am J Clin Nutr 1990;51:723-37.
4. Committee on Diet, Nutrition, and Cancer of the National Research Council. Diet, Nutrition, and Cancer. Washington, DC, 1982.
5. Zemel MB. Calcium utilization: effect of varying level and source of dietary protein. Am J Clin Nutr 1988;48:880-3.
6. Sherman HC. Calcium requirement in man. J Biol Chem 1920;44:21.
7. Hegsted DM. Calcium and osteoporosis. J Nutr 1986;116:2316-9.
8. Robertson WG, Heyburn PJ, Peacock M, Hanes FA, Swaminathan R. The effect of high animal protein intake on the risk of calcium stone-formation in the urinary tract. Clin Sci 1979;57:285-8.
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カルシウムの神話
カルシウムが世界で最もポピュラーな栄養補給剤であることに疑いの余地はないところです。でもそれは、なぜでしょうか ?
カルシウムがもてはやされ話題にあがる主な理由は、牛乳を含む乳製品とカルシウム、そして、カルシウムと骨とを関連付けた宣伝効果にあったのではないでしょうか。
過去40年間、日本だけでなく世界中で、成長している子供のために理想的食物として牛乳や乳製品の販売促進が繰り広げられ、行政と酪農産業が一体となって広告宣伝をうってきました。そして、この宣伝の中で牛乳のカルシウムが重要なセールスポイントにあり、ほとんどの国民は、カルシウムと骨を関連付ける宣伝によって、カルシウムが日常最も必要な栄養素として群を抜いていることを認めるようになりました。
|| トイレに流れるカルシウム || || 骨粗鬆症 || || 骨粗鬆症の誤解 || || ビル建設と骨粗鬆症 ||
|| 骨を造るミネラル || || ミネラルバランス ||
|| 過剰摂取 || || 血液検査とCa || || 肉食とCa || || カルシウムの摂取方法 ||

トイレに流れるカルシウム
日本では相変わらずカルシウムが重要な栄養素であると注目を集めているにもかかわらず、実は現代人にとって、他の必須ミネラルや微量ミネラルに比べてそれほど重要なミネラルではない可能性が報告されはじめています。
この約10年間で、日本人は骨粗鬆症改善の目的でカルシウム補充を行ってきました。米国の報告によれば、強い骨を造るために1年間で数十億ものカルシウムが消費されたことが発表されています。(Barrons)
日本では、これほど多くはないにしても、かなりのカルシウムタブレットやカプセルが消費されていることは間違いないでしょう。
では、実際にこのカルシウムタブレットやカプセルを飲むことによって、本当に効果があるのかが問題になるわけです。
残念ながら、かろうじて数グラムのカルシウムが骨の細胞になった程度で、ほとんどのカルシウムは何百万ものトイレに流されていたと推測されます。
ときどき栄養学の「権威」が、「もし、人間が24時間休み無くカルシウムを摂取し続けていることができれば、体内カルシウムのバランスを一定に保つことができるだろう。なぜなら、腸や腎臓がカルシウムを尿や便で体外へ排出するスピードが早いからだ」と言い、消費者の中にはこれを信じてカルシウムのサプリメントをこぞって購入する人が少なくないことは残念です。
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骨粗鬆症についての真実
一般に、カルシウムと骨には密接な関連性があることは良く知られているところですが、骨粗鬆症とカルシウムの関連性については、あまり知られていないようです。
骨粗鬆症を予防するためにカルシウムを摂取することは本当に意味があるのでしょうか?
整形外科や内科、婦人科などでは、骨粗鬆症患者の骨密度の改善のために大量のカルシウムを投与することが少なくありませんが、実際には、ほとんどのカルシウムがトイレに流され、骨密度が低下している骨の中にはごくわずかのカルシウムしか入っていかない現実があります。
もし、骨粗鬆症の改善や予防を望むのであれば、マスメディア、そして、医者さえもが持っている骨粗鬆症とカルシウムに関する誤解を改め、その神話を認識するべきでしょう。
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骨粗鬆症とカルシウムの2大誤解
1.骨粗鬆症はカルシウムの不足ではない!
2.骨粗鬆症の改善には他の必須ミネラルおよび微量ミネラルが不可欠!
(The British Medical Journal、The American Journal of Clinical Nutrition 1970)
骨のが造られるためにはカルシウムが必要なことは言うまでもありませんが、一般に言われている骨粗鬆症は、骨におけるカルシウムの不足ではありません。骨のカルシウムが不足している状態は骨軟化症と呼ばれています。
骨粗鬆症とは、線維性のタンパク質とミネラルでできた基質、いわば骨組みといわれるものが崩壊する状態を言います。
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ビルの建設と人間の骨構造は同じ!
基質とか、線維性のタンパク質と言うと難しくなりますが、そう、建設中のビルや建物の現場を想像してください。コンクリートを流す前のビル建設現場を見たことがあるでしょう。ビルを造るときには、コンクリートを流す前に必ず金属の棒や網目状の鉄板で基礎を作っていますね。この基礎となる骨組みがあるからこそ、流されたコンクリートがしっかりと固まり強固になるわけです。
人間の骨もこのビル建設と同じで、線維性のタンパク質とミネラルでできた基質がビル建設の時に作られる金属の棒や網目状の鉄板で、そこに流すコンクリートが骨のミネラル、つまりカルシウムになります。
この基礎がなければいくらコンクリートを流しても丈夫なビルはできず、雨や風による侵食で、いとも簡単にこのビルは崩れ去ってしまうことでしょう。人間の骨も全く同じ理屈です。

・骨組みが弱くなるとコンクリートは崩壊する!骨粗鬆症のはじまり!
ビル建設の場合、基礎となる骨組みがあるからこそ、流されたコンクリートがしっかりと固まり強固になるわけですが、人間の骨も同様で、カルシウムが基質にしっかりと張り付いて強固な骨ができます。骨粗鬆症はまさにこの基質が弱くなり崩壊する状態を言いますが、この状態では、コンクリートとなるカルシウムが捕まり保持する骨組みが弱いため、いくらカルシウムを大量に補充してもほとんど効果なく、余剰なカルシウムはトイレに流されるだけでなく、過剰なカルシウム摂取による悪影響すら招くことになります。
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骨粗鬆症の改善にはカルシウム以外のミネラルが重要
骨粗鬆症とカルシウムには確かに深い関係があります。しかし、骨粗鬆症の改善・予防に直接的に作用するミネラルではありません。
骨粗鬆症の原因は、骨組みである気質が弱くなることで、この気質を構成するミネラルを補充することこそが骨粗鬆症の改善と予防のポイントになります。
気質を構成するミネラルは以下のミネラルがあります。
・ケイ素・マグネシウム・ストロンチウム・マンガン・銅・セレン・ヨウ素・リン
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骨粗鬆症患者の骨組みとなるミネラル量は低い!
米国において興味深い研究があり、骨粗鬆症患者に対して、カルシウムの投与量を半分にし、上記のミネラルを追加投与したところ、骨密度の低下が改善されたという報告があります。
栄養医学研究所では、骨粗鬆症傾向にあり毎日1000mgのカルシウムを摂取していると言う40際以上の男女23名の爪分析をした結果、実に20名の男女で体内カルシウム濃度が500mg(最適範囲718-1564mg/kg)以下という結果を確認しています。この男女のほとんどは、毎日1000mgのカルシウムを摂取しているにもかかわらず、定期検診の際に骨密度の改善が見られていません。加えて、カルシウム濃度の低かった20名の男女のうち、全員がストロンチウム、マグネシウム、銅の濃度も低いことがわかりました。
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カルシウムの過剰摂取による弊害
日本では「骨粗鬆症=カルシウム不足」の構図が国民に浸透しているため、カルシウムは他の必須ミネラルよりも重宝され摂取されています。しかし、非常に重要なポイントは、カルシウムの過剰摂取は様々な弊害を招く可能性があるということで、骨粗鬆症の改善と予防を考えた場合、カルシウムの過剰摂取はかえって骨粗鬆症を深刻な問題に導いてしまう可能性があるということです。
残念ながらマスメディアや、時には医師の中にも、依然として「骨粗鬆症は大量のカルシウムを摂ることで改善・予防ができます」と言うケースが少なくありません。
今までに述べてきたように、骨とカルシウムは密接な関係ではありますが、骨粗鬆症はカルシウムの不足が直接的な原因ではなく、「気質といわれる骨組みを構成する必須ミネラルと微量ミネラルの不足」ということを再認識する必要があります。
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血液検査ではカルシウムバランスは把握できない!
人間の体には、生きていくために最適な状態を一定に保とうとする働き(ホメオスタシス)があります。カルシウムは骨を造るときに必要なミネラル以外にも、心臓を動かすため、筋肉が動くため、神経が正常に働くため、細胞に栄養を運ぶためなど、多くの役割を担っています。このときに重要な役目を担っているのが血液です。人間の心臓や筋肉が正常に働くために、体のいたる所で必要となるカルシウムを常に一定の濃度に保っておく必要があるため、血液の中を流れるカルシウム濃度を保持しようとします。
したがって、特殊な病気でない限り、血液の中にはある程度一定のカルシウム濃度が保たれているので、血液は、厳密にカルシウムのバランスを把握する材料としては不向きであると言えます。

・一定の濃度を維持するためのカルシウムはどこからくるのか?
カルシウムは食材からも比較的摂取し易いミネラルであると同時に、不足しやすいミネラルでもあります。つまり、カルシウムが豊富な食材は、現代の食生活の中にはあまり摂り入れられていないということです。外から入ってくるカルシウムが不足すると、血液の中のカルシウム濃度を保つために、人間は自分の体の中でカルシウムを調達しはじめます。
例えば、肉食が続いて体が酸性に傾きはじめると、人間の体は中性よりもやや酸性に傾いた状態を維持しようと働き、アルカリ性を作りだします。このアルカリ性を作るために、我々の体は骨からカルシウムを調達しはじめます。結果として、骨のカルシウムが少なくなってくるわけです。
酸性の食材の代表例は肉、乳製品(チーズなど)です。
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肉食は骨のカルシウム低下を招く!
1970年の米国臨床医学会誌が、「骨粗鬆症は実際いくつかのものによって引き起こされた疾患であるが、最も重要なことは動物性蛋白質の過剰摂取である」と報告しているように、過剰な肉食を続けることによって体が酸性となり、カルシウム不足になることが指摘されています。

・子供には過剰な動物性たんぱく質を与えるべきではない!
脳細胞、骨、神経ネットワーク、筋肉組織の発達途上にある子供に、過剰なを与えることによって、体内のカルシウム量が不足し、様々な弊害を招く可能性があります。動物性たんぱく質は、カルシウムとともに、体を造る栄養素として認識されていますが、確かに動物性たんぱく質から得られる恩恵は少なくありませんが、毎日の献立に肉が並べられ、おまけにカルシウムを摂取するためとチーズなどの乳製品を過剰に与えることは、発育を損なうことにも成りかねないということです。
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カルシウムの摂取方法
カルシウムにはいくつかの形があります。例えば、炭酸と結合した「炭酸カルシウム」がそうです。胃の分泌が少ない日本人や高齢者の場合、クエン酸と結合した「クエン酸カルシウム」の形が最も吸収が良いカルシウムです。
・キレートにこだわる必要はない!
キレートとはギリシャ語で「つかむ」と言う意味で、ミネラルがアミノ酸などと結合している状態をキレートといい、吸収効率が高くなります。最近では、サプリメントの中にもこのキレートを謳い文句にした商品が出回っていますが、あえてキレートされたサプリメントや飲料水を購入しなくても、人間は胃の中でミネラルをキレートすることができます。
カルシウムはクエン酸と結合している状態のものが吸収が良いことを説明しましたが、この場合も、カルシウムの豊富な食材(牛乳以外)またはカルシウムサプリメントと一緒にクエン酸の含まれたものを摂ることで、クエン酸カルシウムとして吸収してくれます。
・酢のものは最適なクエン酸食材
クエン酸とカルシウムは吸収を考えた場合のベストパートナーであることは理解していただけたと思いますが、クエン酸とカルシウムを食べる方法としてお勧めなのが酢のものです。酢はクエン酸を豊富に含む食品で、これにカルシウムが豊富な、例えばひじきなどをあえて食べることで、クエン酸とカルシウムとして吸収することができます。
・カルシウムの利益を最大に引き出す5つの栄養素
せっかく吸収効率の高いクエン酸とカルシウムを摂取しても、体がカルシウムが活躍してくれるような状態でなければ効果は半減します。カルシウムの利益を最大限に発揮させるためには、マグネシウム、シリカ(ケイ素)、マンガン、必須脂肪酸(オメガ-3およびオメガ-6)、及び、ビタミンDです。
・カルシウムは他のミネラルとバランス良く摂取
骨を造るために、また神経機能には必要なカルシウムですが、摂りすぎは気をつけなければいけません。過剰なカルシウム摂取は、カリウム、マグネシウム、ホウ素、鉄、及び、マンガンの働きを低下させる可能性があります。また、腎臓の病気や、結石を持っているような方は、カルシウムの摂取には気をつける必要があります。

「過ぎたるは及ばざるが如し」と言うように、体に良いからと言って何でも摂りすぎれば良くありません。
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卵の神話
牛肉のBSE問題にはじまる食の不安が日本中を震撼させて以来、生鮮食料品への疑問や心配が募っていますが、卵もその1つで、コレラ菌の心配や、化学合成飼料などの人体への影響に対する不安が後を断ちません。たしかに、細菌や化学合成飼料が人体に与える影響は考えなくてはならない問題ですが、卵が本来持つ栄養素の潜在能力はすばらしいものがあります。「食の不安=卵」と決め付けてしまうには、人間が卵から得られる恩恵は有り余るほどのものがあります。卵の選び方、保存方法、食べ方によって賢く卵の恩恵を受けることを考えてみることも必要でしょう。

卵を食べるとコレステロールが高くなるといわれています。たしかに卵のコレステロールは多く、飼料の影響を受けることなく卵黄中に約1.6%(全卵100g中に400〜500mg)含まれています。しかし、卵には、コレステロールを抑える不飽和脂肪酸(リノール酸等)が多量に含まれていることから、食べ過ぎない以上はあまりコレステロールを気にすることはないでしょう。それ以上に、卵に多く含まれている「レシチン」という物質は、「善玉コレステロール」の量を増加させるのに役立っており、動脈硬化の予防にも効果があります。

・卵の選び方
勿論、新鮮なものを選ぶことです。俗に、新鮮な卵は塩水に入れると横になって沈み、日ら経った卵はとがった方を下にして沈むなどと言われていますが、マーケットで試してみるわけにもいかないので、日付の新鮮なものを選ぶようにしましょう。

・保存方法
なるべく手を触れないことが保存のポイントです。
卵に触れる機会が増えることで、手に付着している雑菌の繁殖を促しますので、調理の直前まで、なるべく卵には触れないようにしてください。
ほとんどの方がプラスティック容器に12個入った卵をマーケットで購入されていることと思いますが、卵を新鮮で安全な状態で食べるためには、容器のまま冷蔵庫で保存することがポイントです。卵の衛生管理を考えて、卵を水で洗ったりする方もいますが、卵の表面を覆っていて微生物が侵入するのを防ぐ薄い膜(クチクラ層)が壊れてしまいますので、決して水などで洗わないことです。 また、冷蔵庫で保存する際は、とがった方を下にして保存することもポイントです。卵の丸い方には気室という隙間があり、ここに雑菌が繁殖することを防ぐためのポイントです。

・卵の食べ方の注意点
卵白にはアビジンという物質が含まれており、このアビジンは胃腸でビオチンと結合してしまうために、ビオチンの吸収障害がおこる可能性があります。
ビオチンは、多くの食品に含まれているだけでなく、腸の細菌が作ることもできるため、欠乏しにくいビタミン類ではありますが、調理の時には卵黄を中心にした料理を考えることもポイントです。
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